文学・書評
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鳥居みゆきさんが魅了する乱歩「芋虫」 ひとり朗読に込めた仕掛け
2026/8/31 14:15 2284文字椅子だけのシンプルな舞台に江戸川乱歩が描いた世界が広がっていった。東京・渋谷で7月に開催された朗読会「渋谷ひとり朗読」。タレントや俳優として活躍している鳥居みゆきさん(45)が原作の本を手にした。装飾を取り除いた朗読で観客を引き込もうと鳥居さんが考えた表現は、どのようなものだったのだろう。【瀬尾忠
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「避難民ひき殺してゆけ」 司馬遼太郎記すエピソードの真偽は?
2026/8/30 11:30 1533文字1943年秋、大阪外国語学校で学んでいた福田定一、後の司馬遼太郎は学徒出陣した。戦車兵となったものの、日本軍の主力だった97式中戦車は、米戦車などに比べて装甲が薄く火力は弱かった。 他の学徒兵同様、司馬も「何のために死ぬのか」を考え続けていた。日本を守る、子どもたちを守る--。そんな気持ちであった
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婚活、恋愛 ハッピーエンドと思いきや… 谷崎潤一郎の「細雪」
2026/8/30 08:00 2167文字人の結婚話や恋愛事情を聞くのは楽しい。小説も、そう。というわけで今回は谷崎潤一郎の「細雪」。4人姉妹の豊かな暮らしにため息は出るものの、婚活を巡る登場人物の思いはうなずくことばかり。谷崎を研究する甲南女子大講師、永井敦子さんがこの長編の楽しみ方を教えてくれた。【三角真理】 ◇テレビドラマを見るよう
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読書は「パフォーマンス」 美学者・難波優輝さんが問う本質
2026/8/29 07:00インタビュー 2152文字直球で根源的なタイトルだ。 美学者、難波優輝さん(32)の『本とは何か』(新潮新書)は、人々が当たり前のようにしてきた「本を読む」という行為そのものを問い直す、いわば「読書の哲学書」だ。 <私は本を読むことにはネガティブな側面もあるのではないか、と考えてきた> 読書推進論かと思って開けば、冒頭から
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「イザベラ・バード」を歩く
/9 「結構!」だった陽明門と日光の人々
2026/8/29 06:00 13233文字1878(明治11)年6月。日光に滞在したイザベラ・バードは、その時間を生かして貪欲に歴史の町・日光を歩き回り、そこに暮らす人々の生活を書き留めた。「Unbeaten Tracks in Japan」は、詳細な彼女の観察眼であふれている。まずは、最大の目玉である日光東照宮について。KANAYA'S
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特集ワイド
読みたい、会いたい 2026夏 元自民党幹事長・野中広務さん「私は闘う」 戦争で一番苦労するのは庶民
2026/8/28 13:01 2826文字野中広務さんが回顧録「私は闘う」を出したのは1996年。「自社さ」連立政権の村山富市内閣が退陣し、橋本龍太郎内閣が発足した年だ。 私はこの本に感銘を受けた一人だ。就職活動中に読み、優しさと強さを併せ持つ生き方にひかれ、こういう人たちに会う仕事をしたいと思った。記者を夢見て永田町を歩いていた時に偶然
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骨董のごとき兵器では必敗 戦車士官だった司馬遼太郎は看破した
2026/8/28 11:30 1617文字今年、没後30年を迎えた歴史小説の大家・司馬遼太郎(本名・福田定一)は、エッセーや対談などではしばしば自らの歴史観を披露した。 その中で、昭和元年から20年の敗戦までを「昭和前期」とし、<何とくだらない戦争をしてきたのか>とあきれ、嘆いた(『「昭和」という国家』NHKブックス)。 関連記事 太平洋
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「不良在庫」からの再デビュー 作家・佐藤究さんが奮起した一言
2026/8/27 18:00インタビュー 2389文字物書きになる。 そう志してから、作家の佐藤究さん(48)の脳裏に浮かぶ風景がある。 偉大な作品を世に残した作家たちが、一つの炎を囲んでいる。時代とともに囲む面々は入れ替わりながらも、中心にある炎は消えない。 「文学という名の炎。その炎を囲む輪の端っこでいいから加わりたいと願ってきました」 2021
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文芸時評
8月 代行の意識 描写が与える固有性の要否=大澤聡
2026/8/27 13:02 1971文字ネットドラマ『権力の花園』を観(み)た。巨大企業の御曹司が正体を隠して系列の女子高に教師として赴任、肩書や金に物いわせて好き放題する胸糞(むなくそ)な奴(やつ)らの悪事を暴いてゆき、死んだ親友の復讐(ふくしゅう)を代行する。1話あたり数分ながら見せ場のオンパレード。だからどこを切り抜いてもショート
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文芸時評
8月 私のおすすめ 大塚真祐子(文筆家・元書店員)
2026/8/27 13:02 726文字(1)久保田奈々子『父、吉野弘』(青土社)(2)茨木のり子『茨木のり子全日記Ⅰ』(katsura books)(3)古賀及子『暮らしの信じ方』(ダイヤモンド社) ◇詩人として、父として 教科書で「I was born」を読んだときの高揚は忘れがたい。他「夕焼け」「祝婚歌」などで知られる詩人、吉野弘の
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文芸時評
8月 私のおすすめ 渡辺祐真(書評家)
2026/8/27 13:02 715文字(1)朝吹真理子『信号旗K』(マガジンハウス)(2)鈴木結生『人にはどれほどの本がいるか』(朝日新聞出版)(3)『雨の日の小説家―スランプをめぐる6つの対話』(泡影社) ◇会えば生まれる豊かな時間 (1)会いに行くだけで、人はこんなにも豊かな時間を紡げるのかと嘆息した。本書は小説家である著者が、様々
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人類は進化するか 立花隆さん「宇宙からの帰還」で予見した未来
2026/8/26 16:00 2892文字宇宙に行くと、人は変わるのか――。外から地球を見る。重力も空気もない環境に身を置く。無限の闇を感じる。そんな特異な体験が、精神や認識にもたらす変化に迫った。 「知の巨人」と称されたノンフィクション作家の立花隆さんが、人類初の月面着陸を目指すアポロ計画などに参加した米国の宇宙飛行士12人に取材し、1
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太平洋戦争開戦は「集団的政治発狂」 司馬遼太郎の問い
2026/8/26 11:30 1377文字今年、没後30年を迎えた司馬遼太郎(1923~96年)は戦国時代や幕末を舞台にした時代小説のベストセラー作家だ。 読者を楽しませ、元気づける。青春小説を思わせる高揚性が特徴の一つだ。膨大な対談やコラムも残している。 日本人とは、日本の歴史とは何なのか――。それを掘り下げる書き手としての原点は、自身
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正岡子規の新たな2句見つかる 寄託の「歳旦帳」に自筆で
2026/8/25 20:24 598文字明治時代に活躍した俳人・正岡子規(1867~1902年)の新たな句が2句見つかったと、一般財団法人・子規庵保存会(東京都台東区)が25日、発表した。1898(明治31)年に自宅を年始のあいさつに訪れた弟子らが一筆を寄せた冊子「歳旦帳(さいたんちょう)」に子規の自筆で書かれていた。 新たに発見された
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正岡子規も俳句に詠んだ白猪の滝 厳しい残暑忘れる風景 愛媛
2026/8/25 13:15 261文字追ひつめた 鶺鴒(せきれい)見えず 渓の景――。 松山市出身の俳人、正岡子規が白猪(しらい)の滝(愛媛県東温市、落差84メートル)を訪れた際に詠んだ俳句だ。 1891(明治24)年8月、子規は友人2人と連れだって滝見物に出かけた。俳誌「はせを影」に俳句とともに、秋を感じた滝の情景を記している。 暑
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特集ワイド
読みたい、会いたい 2026夏 ノンフィクション作家・立花隆さん「宇宙からの帰還」
2026/8/24 13:05 2876文字◇人類の行く末、予見する問い 宇宙に行くと、人は変わるのか――。外から地球を見る。重力も空気もない環境に身を置く。無限の闇を感じる。そんな特異な体験が、精神や認識にもたらす変化に迫った。 「知の巨人」と称されたノンフィクション作家の立花隆さんが、人類初の月面着陸を目指すアポロ計画などに参加した米国
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今週の本棚・次回の予定
9月5日の毎日新聞書評欄は『日本人はなぜ家で靴を脱ぐのか』
2026/8/24 11:00 400文字9月5日の毎日新聞朝刊「今週の本棚」で掲載予定の本の主なラインアップを紹介します。 8月29日の本欄はお休みします。 ①永江朗さん評『日本人はなぜ家で靴を脱ぐのか』(井上章一著・新潮選書) ②武田砂鉄さん評『KINDNESS(カインドネス)』(ジャシンダ・アーダーン著、 神崎朗子訳 ・河出書房新社
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平野啓一郎さん「リアルトーク in NY」
大都市に木陰を 平野啓一郎さんがNYマムダニ市長に学ぶこと
2026/8/23 10:00 2177文字ニューヨーク市のマムダニ市長が、「ニューヨーク市都市森林計画2026」を発表し、市の樹冠被覆率を、現在の23・4%(21年調査時点)から40年までに30%に引き上げると宣言したことが話題となった。 樹冠被覆率とは、聞き慣れない言葉だが、似たような言葉に、緑被率がある。 緑被率が、敷地面積中の緑地面
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松本清張のデビュー前作品見つかる 「朝日ウィクリー」で発表
2026/8/22 09:45 800文字作家の松本清張(1909~92年)がデビュー前、朝日新聞西部本社に勤めていた頃、同社発行の週刊紙「朝日ウィクリー」で発表した短編小説2作品が見つかった。いずれも別のペンネームが使われているが、研究者は「幻のデビュー作」と位置づけ「後の清張作品の萌芽(ほうが)を含んでいる」と評価している。 2作品は
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物語通じてぬくもりを 「Kヒーリング小説」人気 邦訳も続々
2026/8/22 09:00 2399文字「Kヒーリング小説」を代表する韓国の2人の作家、ファン・ボルムさんとキム・ホヨンさんが7月来日し、韓国文化院(東京都新宿区)主催のトークイベント「K-BOOK TALK」に参加した。 読むと心が癒やされるというヒーリング小説。ファンさんの『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』(牧野美加さん訳、集英社)は2
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