
SOUNDPEATSのインナーイヤー型(半入耳式)ワイヤレスイヤホン「Air6 HS」のレビューです。LDAC・空間オーディオ・マルチポイントと、スペックはしっかり押さえられていて軽量で着け心地も悪くありません。ただ実際に聴いてみると音質は少しこもり気味で鮮明さに欠ける印象。さらに同社のイヤーカフ型「UU2」が完成度を上げてきている今、インナーイヤー型をあえて選ぶ理由が見えにくくなっているというのが正直な感想です。
※提供:SOUNDPEATS。記事内にはアフィリエイトリンクも含みます。
結論から
- 軽量で長時間着けても疲れにくい
- イヤーカフ型より価格を抑えやすい
- カナル型やイヤーカフ型が耳に合わない人には選択肢になる
- 低音は健闘しているが、鮮明さは一歩譲る
- ながら聴き目的ならイヤーカフ型の方が優秀
SOUNDPEATS Air6 HS

Air6 HSは、SOUNDPEATSのインナーイヤー型(半入耳式)モデル。13mm大口径バイオセルロース複合振動板+トリプルマグネット構造で、半入耳式でありながら低音の量感とスピード感を狙ったというのが売りです。LDAC対応・ハイレゾワイヤレス・空間オーディオ・マルチポイントと、価格を考えるとスペック面はしっかり詰め込まれています。
Amazon商品ページ:SOUNDPEATS Air6 HS
価格は執筆時点で、5,680円。SOUNDPEATSは頻繁にセールを行うので、最新価格は商品ページでご確認ください。
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製品仕様

Amazonでは全カラー表示されないことがあります。SOUNDPEATS公式サイトを確認してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| カラー | ブラック ホワイト ベージュ ピンク ブルー |
| 形式 | インナーイヤー型(半入耳式) |
| Bluetooth | バージョン6.0 |
| 対応コーデック | LDAC / AAC / SBC |
| 防水規格 | IPX5 |
| 再生時間 | 9時間(イヤホンのみ)/45時間(充電ケース併用) |
| ワイヤレス充電 | 非対応 |
| マルチポイント | 対応 |
| 空間オーディオ | 対応 |
| 専用アプリ | SOUNDPEATS |
| 重量(実測) | イヤホン片側:4.2g 充電ケース込み:44.3g |
| 通常価格 | 6,980円 |
外観チェック


ケースはコンパクトで、手に収まりの良いサイズ感。ペアリングボタンは、USB Type-Cの隣にあります。ちなみにワイヤレス充電には非対応。


ケース内は外向きに収納するタイプ。付属品はUSBケーブル、説明書類など必要最低限です。


イヤホン本体はインナーイヤー型らしい軽量設計で、耳に乗せるように装着します。操作はタッチ式で、本体表面のタッチセンサーで再生・停止や音量調整を行います。
音質|低音は健闘、鮮明さでもう一歩
低音はインナーイヤー型として健闘していますが、鮮明さでは一歩譲る印象。同ブランドの上位モデルを聴いた後だと特に気になる部分です。
低音は健闘、鮮明さは一歩譲る
SOUNDPEATSのイヤホンは全体的に低音が優秀で、カナル型でなくても低音がしっかり聴こえる傾向があります。Air6 HSも例外ではなく、13mmバイオセルロース複合振動板+トリプルマグネット構造の効果か、インナーイヤー型としては低音は健闘していると感じました。半入耳式でこのくらい低音が出るなら十分合格点だと思います。
ただ、率直に言うと鮮明さでもう一歩欲しいというのが正直なところ。これは個人的な好みの問題でもあるのですが、SOUNDPEATSのイヤホンは以前から「もう少し鮮明だと嬉しいな」と感じることがありました。価格帯が違うので高価格帯と比較するのはフェアではないと分かっていますが、それでも「もう一歩」と思う場面があったんです。
H3やAir5 Pro+を聴いた後だと物足りなさが出る
その印象を覆してくれたのが、同ブランドの H3 や Air5 Pro+ でした。これらのモデルは鮮明な音作りがしっかりできていて、「SOUNDPEATSでもここまでクリアな音が出せるんだ」と感心したのを覚えています。同じブランド内でも鮮明なモデルが存在することが分かってしまった以上、Air6 HSを聴いたときに「もったいないな」という感覚が出てきてしまいました。
LDAC・ハイレゾワイヤレスにも対応していますし、半入耳式としてはきちんと作られている方だと思います。ただ、音にこだわりがある人にとっては鮮明さの面で物足りなさを感じるかもしれません。聴き比べをあまりしない方であれば、十分に楽しめる音質だとは思います。
イヤーカフ型のUU2と比べると、UU2が極端に鮮明というわけではないのですが、悪くない鮮明さで聴かせてくれます。UU2のあの音を聴いてしまうと、インナーイヤー型でも音質は妥協しにくくなってきたというのが今回の正直な感想です。なお、音質を本気で重視するなら素直にカナル型を選んだ方が満足度は高いと思います。
装着感|軽さは確かに魅力

半入耳式の長所はそのまま活きていて、耳の穴を塞がない軽い装着感は気持ち良いです。長時間着けていても耳が痛くなることがなく、カナル型で耳が痛くなりがちな人には合います。重量も軽く、装着していることを忘れるくらいの感覚です。
外の音もそのまま聞こえるので、家事や在宅ワークで使うには適しています。運動中でも極端な動きをしなければ落ちる心配はありません。
ただし、これらの長所はイヤーカフ型でもほぼ同じことが言えるんですね。耳を塞がない・痛くなりにくい・外音が聞こえる、という半入耳式のメリットは、イヤーカフ型がほぼそのまま備えていて、しかもイヤーカフ型の方がより耳に負担がかかりません。装着感だけで選ぶなら、Air6 HSが他形式に対して明確に勝っているとは言い切れないのが実情です。
インナーイヤー型の立ち位置を考える
ここが今回のレビューで一番伝えたいところです。Air6 HSを使って改めて感じたのは、イヤーカフ型がここまで成熟した今、インナーイヤー型をあえて選ぶ理由がかなり限定的になってしまったということ。
用途別に整理するとはっきりします。
- 音質重視 → カナル型が圧倒的に上。遮音性が高く低音もしっかり出る
- ながら聴き重視 → イヤーカフ型が上。耳を塞がない快適さに加えて音質バランスも良い
- 耳が痛くなる・カナルが苦手 → 軽い装着感が欲しい層
3つ目の用途も、以前なら「インナーイヤー型一択」でしたが、今はイヤーカフ型がほぼ同じ役割を担えます。しかもイヤーカフ型の方が耳の穴に何も入らないぶん長時間でも疲れにくく、音漏れ対策(プライバシーモードなど)も進化しています。
結果として、インナーイヤー型に残された明確な居場所は、「イヤーカフ型が耳の形に合わない人」「軽さと価格を最優先したい人」 くらいに絞られてしまっているのが正直な印象です。Air6 HS自体が悪い製品というわけではなく、むしろインナーイヤー型としてはきちんと作られている方なのですが、形式そのものの存在意義が問われる時代に入ってきている、という感覚があります。
とはいえ、イヤーカフ型は耳の後ろに本体が当たる構造のため、人によっては違和感や痛みを感じることがあります。そうした方にとっては、Air6 HSのような軽量インナーイヤー型は十分に選ぶ価値のある一台です。
“ながら聴き”での使用感
実際に在宅ワーク中や家事、犬の散歩の際に使ってみました。耳を塞がないので周りの音にも気付けますし、軽くて装着していることを忘れるくらいの感覚で使えます。
ただ、屋外に出ると外音にかき消されやすく、音量を上げないと内容が聴き取りにくくなります。車通りの多い道や、スーパーの店内などでは音量をかなり上げる必要がありました。
この用途、率直に言うと同社のイヤーカフ型「UU2」の方が完成度が高いと感じます。UU2は音のクリアさで上回り、物理ボタンによる確実な操作も強みです。Air6 HSは軽さでは勝っていますが、ながら聴きの満足度トータルで見るとイヤーカフ型に分があります。

タッチ操作の使い方
| 左側 | 右側 | |
|---|---|---|
| 再生/一時停止 | 2回タップ | 2回タップ |
| 音量ダウン | 1回タップ | ー |
| 音量アップ | ー | 1回タップ |
| 前のトラック | 長押し(1.5秒) | ー |
| 次のトラック | ー | 長押し(1.5秒) |
| 音声アシスタント | 3回タップ | 3回タップ |
※操作内容は専用アプリ「SOUNDPEATS」のコントロールカスタマイズから変更可能です。

タッチ式は誤操作が起きやすく、装着し直すときに意図せず再生が止まったり曲送りが発生したりすることがあります。物理ボタン式に慣れていると、ここは少し気になるポイントです。誤操作が気になる場合は、アプリから操作を個別に未定義にすることで非対応にすることもできます。
リセット方法
イヤホンを充電ケースに収納し、蓋を開けたままペアリングボタンを10秒間長押しでリセットされます。専用アプリ「SOUNDPEATS」内からもリセット可能です。
専用アプリ「SOUNDPEATS」

ホーム画面からは、マルチポイント・ゲームモード・空間オーディオの切り替えができます。LDACのオンオフはイヤホンの再起動が必要で、オン時にはマルチポイントや空間オーディオが非対応になります。

イコライザーは12種類のプリセット、自身の聴力をテストして調整するアダプティブEQ、カスタムイコライザーが用意されています。インナーイヤー型はEQで音作りを補正する余地が大きいので、好みに合わせて調整するのがおすすめです。
探索タブにはヒーリングサウンド機能があり、環境音のプリセットやDIYで好きな音を組み合わせて鳴らすことができます。タイマー機能で最大90分まで設定可能です。
再生時間を検証
実測4時間40分(LDAC)
| 経過時間 | L | R |
|---|---|---|
| 1時間 | 75% | 79% |
| 2時間 | 53% | 54% |
| 3時間 | 38% | 39% |
| 4時間 | 25% | 22% |
公表値はイヤホンのみで約9時間(AACコーデック使用時、音量約50%の場合)。ここでは音量40%、初期設定のまま、LDACはオン、ダイナミックEQやその他モードはオフで計測しています。LDACオンだと半分ぐらいになってしまいましたが、LDACオフ・AAC運用なら公表値に近い再生時間が得られる可能性が高いです。
急速充電については、10分の充電で約3時間の再生ができるとのこと。実際に10分充電してみたところ、L:45 %、R:41%まで充電できていたのでLDACオフなら3時間の再生はできそうです。
SOUNDPEATS UU2イヤーカフイヤホンとの比較
同じSOUNDPEATSのイヤーカフ型「UU2」と、形式違いを前提に比較しました。UU2のレビューはこちらの記事で詳しくまとめています。
| 項目 | Air6 HS | UU2イヤーカフ |
|---|---|---|
| 形式 | インナーイヤー型 | イヤーカフ型 |
| 音質 | △(鮮明さは一歩譲る) | ○(クリア) |
| 装着感 | ○(軽い) | ◎(耳を塞がない) |
| 操作性 | △(タッチ式・誤操作あり) | ◎(物理ボタン) |
| 再生時間 (イヤホンのみ) | ○(約9時間) LDACオン実測4時間40分 | ◎(約10時間) LDACオフ実測11時間越え |
| 価格 | ◎(安め) | ○(多少高い) |
ながら聴きを軸に評価すると、価格は多少上がるもののUU2の方が満足度は高いというのが率直な結論です。Air6 HSが勝っているのは軽さと価格、そして「イヤーカフ型が耳の形に合わない人にとっての選択肢」という点。逆に言えば、それ以外の評価軸ではUU2に譲ります。
音質も操作性も上のUU2に対して、価格差を超える明確な優位性をAir6 HSに見出すのは難しいというのが正直な評価です。
こんな人におすすめ
- カナル型で耳が痛くなる人
- イヤーカフ型が耳の形に合わずに違和感がある人
- 軽さと価格を最優先したい人
- LDAC対応のインナーイヤー型を探している人
こんな人は別モデルを検討
- 音質にこだわる人 → カナル型を素直におすすめします
- ながら聴きメインの人 → イヤーカフ型「UU2」の方が完成度が高い
- 重低音をしっかり浴びたい人 → カナル型を選んだ方が満足度は高いです
イヤホンは用途別に選ぶのが基本です。インナーイヤー型は「音質特化」でも「ながら聴き特化」でもなく、両者の中間にある形式。だからこそ、明確な目的がある人ほど他の形式の方が満足度は高くなります。
まとめ
SOUNDPEATS Air6 HSは、軽さ・LDAC対応・空間オーディオなど、スペック面では一定の魅力がある製品です。インナーイヤー型としては丁寧に作られている方だと思いますし、価格帯も悪くありません。
ただ正直に言うと、低音は健闘していますが鮮明さでは一歩譲る、ながら聴き用途ならイヤーカフ型「UU2」の方が完成度が高い、というのが率直な評価です。Air6 HSが選ばれる場面は「カナル型もイヤーカフ型も耳に合わない人」「軽さと価格を最優先したい人」という、かなり限定的な層に絞られてしまうのが現状の印象です。
イヤーカフ型がここまで成熟した今、インナーイヤー型という形式そのものの立ち位置を考えさせられる一台でした。とはいえ、特定の条件下では確実に刺さる選択肢でもあるので、自分の用途と耳の形に合うかを見極めて選ぶのが良いと思います。
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