

■無限航路のゲームのコンセプト
『でっかい宇宙』を表現しようというのがありましたね。
最近のSF系の作品だと
太陽系の中だけとかというのが多いんですけど、それだけは絶対避けたいなと。やっぱり、大変でも夢がある『大宇宙』に行くっていうのをやってみたいというのがあったので。
我々が若いころのSFっていうのは、もう宇宙全部飛び回る銀河系ぐらい余裕で飛び回るっていうのばっかりだったので、もう一回、そういうのを知らないユーザーさんたちに見せたいな、っていうのはあります。

株式会社ヌードメーカー
代表取締役 ディレクター 河野一二三
・経歴
株式会社ヒューマン在籍時に「クロックタワー」「クロックタワー2」「御神楽少女探偵団」「猫侍」を、独立後は「鉄騎」「鉄騎大戦」等、幅広いジャンルで、ゲームデザイン、ディレクターを務めている。
■世界観とストーリーについて
大きな2つの流れで作ってるつもりです。
物語のメインストリームに、いきなりでかい宇宙の話みたいなのを持ってきても、ユーザーさんは困っちゃうと思うんですよね。物語に入り込めない、と。
その為、まず主人公(ユーリ)を設定して、彼がどのように宇宙に上がって、宇宙に生きる男として成長していくかという流れをメインストリームとしています。その中で複雑な人間関係とかを追っていくことによって、比較的入り込みやすいと思うんですよね。
それを追っていく中に、「エピタフ」っていうキーワードとなるアイテムがあって、全宇宙を掌握しようとする勢力があって、さらにその上に、宇宙の成り立ちの根幹にかかわるような存在がでてくる、と。ですので、まずは人間の物語を追っ掛けて行って欲しいですね。その間にナチュラルに、こういった世界を構成しているような話が入るようにしてます。
■戦艦カスタマイズシステムについて
戦艦を手に入れるには、まず設計図を手に入れるところから始まります。
設計図さえ手に入れれば、造船工場っていうのはあちこちの星にあるので、どこの星でも造ることができるようになっています。
ベースとなる戦艦は約150隻用意されています。パラメーターもそれぞれ全く異なるんですけど、駆逐艦タイプ、巡洋艦タイプ、戦艦タイプ、そして空母タイプがあり、
まずそこで性能差が出てきます。
さらに船内にモジュールを配置することができるんですが、そのモジュールにも同じ種類のものでも性能差があるんですね。
でも、性能が高ければ良いというものではなくて、モジュールの形状が大きかったり変な形など、配置しにくい形だったりするんですよ。それを艦内にある配置場所に設置するんですけど、その時にモジュールの形状が変だったり、大きすぎたりすると、配置スペースを喰ってしまって上がるパラメーターに見合わないことになってしまったりするので、ユーザーさんに色々と考えてもらうポイントになっていますね。
さらに、キャラクターを配置することによっても艦のステータスが変動します。
無限航路の戦闘システムは、コマンドゲージというゲージを貯めて、そのゲージが貯まったらコマンドを発動できるというものなんですけれども、そのコマンドゲージの貯まり具合は、艦長が船内各所に対して指示を出しているという概念なんですよ。
その為、艦長の能力、オペレーターの能力によって、コマンドゲージの貯まるスピードが変わったりします。
■戦闘システムについて
ゲージを貯めてコマンドを出すという、一般的ではないシステムを採用していますが、設計段階であったのは『複雑にしないようにしよう』というのがありました。
パラメーター算出に至るまでの要素はたくさんあるので、それを集めていくのが楽しいことなんだから、最終的に算出された命中率だったり、耐久度であったりっていうのは、戦闘中にシンプルに使って、コマンドもある程度はシンプルなものにしました。
ただ、やっぱり艦での戦闘というのは艦長が「全砲開け!」や「敵に向かって一斉正射!」って言う瞬間が楽しい訳で、その瞬間が『楽しい』と感じさせる要素っていうのは全部詰め込んでいますね。例えば、艦載機体を発進させたり、全砲斉射に対して回避機動で全て避けたり、そういう要素っていうのは全部入っています。
■声優について
今回非常に良いキャスティングをしていただいて、主人公に関しては、朴ロ美(パク・ロミ)さん、ヒロインに関しては新谷良子さんにお願いすることができました。お二方とも非常に良いお声を出していただいてるので、満足していますね。
本当は全編フルボイスにしたかったんですけど、とても容量的に入らないので、残念ながらそのいい声っていうのも戦闘シーンでしか聞けないんです。
ですが、戦闘シーンにおいての艦長とブリッジのクルーとのやりとりっていのが、面白く、迫力がある出来になっているので、そこのへんも是非聞いていただきたいな、と思いますね。
■ユーザーさんに向けて一言
今回、我々が創っている無限航路ですが、制作は佳境もいいところです。海外での発表会の時に「小さいDSにギュっと宇宙を詰め込みます。」と発言したんですが、今は詰め込み過ぎて爆発しそうな勢いです。正直、ダラダラ溢れてきちゃってますね。
でも、こういうSF作品を創る機会っていうのはなかなか無いと思っているので、とにかくウチの全精力をつぎ込んで、まだまだ限界まで詰め込んでいくので期待して待っていただければと思います。