コース: 消費者の心をつかむマーケティング戦略
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定量調査と定性調査
顧客の本音をつかむには、 数字と声の両方が必要です。 このレッスンではIKEAの事例をもとに、 定量調査と定性調査の違いや、 活用方法を具体的に学びます。 IKEAのアメリカ支社で ブランドプロジェクトマネージャーを務める ジェームスさんは、 ある重要な疑問に直面していました。 それはなぜ特定のソファーは 飛ぶように売れるのに、 他のソファーは売れ残ってしまうのか、 そしてどの関連アイテムが本当に ソファーと相性が良いのか、という問いです。 彼は自分の直感以上のものが必要だと思い、 顧客の好みを深く理解するために 定量的、定性的な調査手法に踏み込みました。 ジェームスさんはまず、 数字や測定可能なデータを扱う 定量調査から取り組みました。 さまざまな年齢層や顧客タイプを対象に 大規模なオンライン調査を実施し、 既存のソファーデザインへの満足度や 好きな生地の種類、 ソファーと付属品のセット購入の意向について、 数千人に聞きました。 さらにIKEAの販売データを分析し、 どの地域でどのソファーがよく売れているのか、 どの関連アイテムが一緒に買われることが 多いのかを調べました。 また、WEBサイトの利用状況も調査し、 特定の製品ページにどれくらい滞在しているのか、 どの機能が多くクリックされているか、 どのソファーの購入率が高いかなどを 確認しました。 こうしたデータにより、顧客の行動全体を 俯瞰的に把握することができました。 しかしジェームスさんは、数字だけでは 全てを説明できないことを理解していました。 そこで、数字の背景にある理由を探るために 定性調査に取り組みました。 複数の都市で少人数のフォーカスグループを開催し、 参加者がIKEAのソファーの好きな点や嫌いな点、 例えば快適さやデザイン、 組み立やすさについて、 自由に話してもらいました。 また、インテリアデザイナーや 長年の顧客へのインタビューも行い、 彼らの体験や意見を聞きました。 さらに、実際に店舗で買い物客が ソファーにどのように触れ、座り心地を試し、 スタッフにどんな質問をするか、 観察する時間も設けました。 ジェームスさんは、 定量調査で得られた全体的な傾向と、 定性調査による深い洞察を 組み合わせることで、全体像をつかみました。 どんなソファーが売れているかだけでなく、…